コミュニティースクールニュース2005年54月号
<会長からのメッセージ>
ご存知のようにリチャード校との関係は本校にとって重要な課題です。最近西側のドアを使用している人がいる、放課時に外部の人が入ってきたとの指摘がありましたので以下の対策を取りたいと思います。
さて、今学期6月11日に日系人会と合同で運動会・ピクニックを計画しています。とても楽しかった去年の運動会を思い出します。昨年同様、盛り上がる企画となるでしょう。
後援会会長 大沢 誠
<校長からのメッセージ>
エドモントンでは5月のビクトリアデイの祝日が終わると霜の心配もなくなって花の苗を植えられるようになります。学校では生徒が休み時間に外で元気に遊んでいます。運動会ももうすぐでたのしい季節ですね。
5月の教師会では各学級から懇談会の様子と4月から始まった学級の様子について報告がありました。懇談会では1年間の計画や指導方針を理解していただきました。保護者から勉強について提案を出していただいた学級もありました。クラスの状況や進度などと考え合わせて、提案していただいたことを検討いたします。毎年そうですが、多くの学級内で生徒の得意なところ不得意なところにばらつきがあることが報告されました。得意なところは自信につなげる、不得意なところは興味を持って勉強できるように工夫するなど、一人一人の生徒がよく勉強できるように教師は一生懸命です。でも学校全体としての原則は各学年の教科書で扱われることをしっかり勉強することには変わりがありません。
「漢字の達人になるぞー」のプログラムは大変興味を示している生徒がいて、休み時間も勉強を続ける生徒がいます。担当の先生方はどんどん問題を追加してプログラムを進めています。すばらしいですね!何回も言いますが、遊び感覚で語彙を増やしながら一人一人にあった進度でがんばってください。
例年6月は欠席をする生徒が増えます。日本へ行くなど予定が分かっている生徒はなるべく早く担任へお知らせください。また夏休みの宿題は6月24日に渡しますので、その日に欠席になる生徒はどのように宿題をお渡ししたらよいか担任にお伝えください。郵送希望の場合は、大き目の封筒に宛名を書いて担任に提出してください。郵送費は後で事務が請求いたします。
校長 大木 早苗
<役員より>
本校後援会は日本文化紹介活動として、今年もヘリテージフェスティバル日本パビリオンの食品部門を担当します。ヘリテージフェスティバルは7月30日(土)、7月31日(日)、8月1日(月)の3日間で、焼き鳥(串刺し)の作成日は7月24日(日)に予定されています。ボランティア登録を始めますのでご協力下さい。
会計の仕事量が多いことから、今年度より有給となります。給与は事務係り、図書係りに準じた額とします。興味のある方は役員まで。
後援会会長 大沢 誠
<教師公募>
9月から先生が1名欠員になります。教師として学校の活動に参加してみたい方、また適任の方をご存知でしたらご紹介いただけますか。学校で教えるためにはカナダで働けるWorking
Permitが必要です。次のどれかに当てはまる方、是非応募していただきたくご案内します。履歴書を6月23日までに大木までお届けください。履歴書は日本語でも英語でも結構です。
1.日本の学校での教師の経験がある方、
2.日本の教職免許を持っている方、
3.日本や海外で日本語を教えたことがある方、
4.子供に日本語を教えることに興味がある方、
詳細は大木までご連絡ください。担当の学年は必要に応じて考慮いたします。
出来れば6月24日に面接をしたいと思っております。
校長 大木 早苗
<ピクニック運動会>
運動会日時:
6月11日(土)10時30分~15時30分
場所:
EJCAセンター 雨天決行
前回のニュースレターでは、6月18日と発表しましたが、EJCAセンターの使用可能日の関係で、
6月11日に変更となりましたのでお間違いのないように。10時30分に開始しますので、10分前には会場にお集まりください。
当日は、EJCAからBBQでホットドッグとハンバーガーが準備されますが、日本語学校からは、ポットラック形式で食べ物を持ち寄りますので、『少なくとも一家庭一品、皆で十分に分かち合える量』(目安として自分の家族に十分な量)を持ち寄ってください。持ち寄る食べ物が、あまり重ならないように、今週から掲示板に持って来るものの書き込み表を張り出しますので、バランスが取れるよう考慮しながら、各家庭で書き込んでください。
また、今週から運動会までの金曜日には、スタッフルームにて、運動会備品の準備・製作を始めます。時間のある方はお手伝いください。
運動会実行委員会代表 ヒル 厚子
<6月・9月の当番>
<父母のコーナー>
今月より皆さんから寄せられたエッセーをご紹介します。先ずはヒル厚子さんによる「エドモントンはいい町だ」。5月号・6月号に連載でお送りします!
「エドモントンは、いい町だ!」
ヒル 厚子
去年の夏にエドモントンに引っ越してから早9ヶ月が過ぎようとしている。それまでは、オンタリオ州のキングストンという町に7年間住んだ。「エドモントンに引っ越すことにした」と知人・友人に打ち明けたら、「何を好き好んであんな所へ行くのか?」と不思議がられたものである。確かに理由という理由はなかった。安定した生活と、(特に好きな町ではなかったが、)不自由のない暮らしをしていたのである。オンタリアンに言わせると、エドモントンはÒ未開地Ó、Ò何もないところÓであった。「いつ行ったのか」と尋ねたら、20年前とか40年前とかÉ。とんでもない時代錯誤の印象を今も持ち続けている人が多かったが、平均的オンタリアンのエドモントン観、アルバータ観は、あまり肯定的なものではなかった。
それにもめげず、我らは引っ越した。
エドモントンに足を踏み入れたときの最初の印象は、人々がにっこり笑っていたことである。キングストンでは、町を歩いても見知らぬ人が微笑みかけたり、おはよう!と声をかけたりすることは、めったになかった。そんなことをするとかえって怪しまれた。だから見知らぬ人に微笑みかけるなんてことは、すっかり忘れてしまっていたのだが、ここでは近所を散歩すると、人々が声をかけ、新しく引っ越してきたと言うと、聞きもしないことまで教えてくれた。あぁ、なんて暖かいんだろうと感激した。
第二に道幅が広く、空間が大きくて、緑がいっぱいなのに感激した。何十年ぶりかに、深呼吸ができた気がした。キングストンでは道幅が狭くて、自転車で走っていると車にひかれそうになり、仕方がないから歩道を走ると、「歩道を走るな!」とこわいおばさんに怒鳴られた。しかしエドモントンでは広―い道を悠々と自転車で走りまわれたので、雪が降り出すまで、家族で自転車に乗り続けた。そのたびに、私たちは「エドモントンに引っ越して良かったね」と微笑み合った。
第三に学校でちゃんと勉強しているのに感激した。キングストンでは一応、一番評判がいいという学校に通わせていたにもかかわらず、ほとんどベビーシッター状態で、あまり勉強というものをしていなかった。息子の持ち帰るテストには何でもÓGreatÓ、
ÓExcellentÓと書かれているのを見て溜息をつき、5年生になってもまだ掛け算をのらりくらりとやっているのに、やきもきさせられた。宿題となると、ほとんど見たこともなかった。ところが、ここでは一日目から息子が宿題を持ち帰ったのである。今まで眠っていた息子の頭脳が、突然目覚めたような様子で、目を輝かせて机に向かっている。授業中にすることがなくて時間をもてあますこともなくなった。一方でキングストンの学校のようにユニークな子があまりいないのは難点か、年齢的なものなのかÉ? (6月号に続く)
スクールニュース校正 大木早苗
編集 フェドロー 美恵子
英訳 マクレーン テリー