コミュニティスクールニュース

2006年9月号


 

     


 <会長からのメッセージ>  

  夏休みが終わり、新学期が始まりました。そろそろ新しい生活のリズムに慣れてきたころでしょうか。 2学期の一番の行事は、学芸会です。10月中旬から11月にかけて、学芸会の準備が忙しくなります。補習校の勉強と、学校の勉強、いろいろな習い事を両立させていくことは大変なことですが、頑張りましょう。 

 9月から、一部の学年で教室が変わりました。現在、校舎を借りているリチャード・セコード校は、これまで生徒数が270名くらいの学校でしたが、9月からコギト・プログラムを導入したことに伴い、生徒数の合計が410名に増えたそうです。これまでは、セコード校の先生が使っていなかった空き教室だけを使っていましたが、これからは、一部の教室を共用することになりました。机や椅子を動かした場合、使う前の状態に必ず戻すように確認すること、教室の備品や個人の持ち物には触らないようにするなど、これからは注意が必要です。子供の送り迎えの際に、何か手伝えることがないか、先生方に声をかけてみて下さい。セコード校との良好な関係を維持していくために、皆さんのご協力をよろしくお願いいたします。 

後援会会長 大場 真人

 

<校長からのメッセージ>

 二学期の初日、日に焼けてたくましくなった生徒たちが元気よく登校して来ました。生徒のそのような姿を見ることは私達教師にとって大きな励みとなります。

 今学期は他の学期より一月多いですから、生徒、教師共に落ち着いて授業に臨むことができ、学習効果を上げることができる大事な時期となります。保護者の皆様には、学校からの宿題を含む家庭学習の指導をしっかりとやっていただくよう、改めてお願いいたします。また、これからの秋の夜長を、子どもと一緒に読書をして過ごすこともお勧めします。子どもは低学年だけではなく、高学年になっても読み聞かせを喜びますから、いつも手の届くところに日本語の本を置いて、ぜひ試してみてください。お互いに力を合わせて、生徒の日本語力を伸ばしていける二学期としていきましょう。

 今学期の行事として、9月に書道教室、10月に各クラスの作品集のまとめ、11月25日に学芸会、12月に個人面談などがあります。学芸会は生徒、教師、保護者が一緒になって作りあげるものです。お父さんやお母さんが一緒にやってくれていると分かると、子どもはいっそう頑張るようになります。10月から各クラスごとにまとまって作業をしていただくと思いますので、ご協力をよろしくお願いいたします。もうひとつ大事なお願いがあります。現在、私達はリチャードセコード校を借りて授業をしています。教室には日中のクラスのものがたくさん置いてありますが、私達はそれらに触れたり、場所を変えたり、壊してはいけないことになっています。とは言え、担任によっては、授業前に使いやすいように配置換えを行い、授業後に元に戻しておくという作業が必要な場合があります。これは担任一人ではできませんので、ぜひ手伝っていただきたいと思います。また、低学年の生徒はどうしてもあちこち触ってしまいますので、担任一人だけでは目が行き届きません。交替で教室に入って見ていただけませんでしょうか。借りている教室の教師に断られると、私達のクラスは行き場所がなくなってしまいます。その辺を理解していただいて、ご家庭でもよく言い聞かせていただきたいと思います。リチャードセコード校との信頼関係を保っていけるようご協力をお願いいたします。

 

夏休み中に行われたイベント

(1)北米西部地区現地採用教師研修会

 毎年7月末に、北米西部地区の補習授業校約10校が、持ち回りで教師の研修会を開いています。今年は2年生担任の田端先生と4年生担任の山添先生が、アリゾナ学園での研修会に参加し、日本からの派遣教師による模範授業を通して具体的な教授法を学んできました。また、補習校が共通して持っている諸問題などについても話し合うことができました。この研修で二人の先生が得たことは教師会全体で共有し、今後の授業に役立てていきたいと思います。来年度は、エドモントン校が当番校となっています。本校からはできるだけ多くの先生に参加してもらい、良い研修の場にしたいと思っています。

 

(2)サマーキャンプ

 8月14日から17日までEJCA会館にて、小学3年生以上を対象にサマーキャンプを開きました。保護者の方々の企画によるもので、テーマは「米」。いつも食べている米をいろいろな角度から学んでみようというのが目的でした。参加生徒は12人。キャンプに向けて、5月から「エドモントンで果たしてイネは育つのかどうか」をそれぞれの家庭で実験しました。キャンプでは、大場先生と島田先生がそれぞれ理科的、社会科的な側面からイネについてたいへん楽しい授業をしてくれました。生徒たちは様々な米があること、なぜエドモントンではイネが実らないのか等々、多くを学ぶことができました。とりわけ喜んで取り組んだのは、米を使った調理実習でした。「普段の授業とは 違った分野を日本語で学ぶ」というこの試みに対して、生徒だけではなく、保護者の方々からも好評が寄せられました。来年度はまた別のテーマでという要望があるようです。教師会としては、できるだけ協力したいと考えています。なお、このキャンプでは保護者や中学科の生徒がボランティアとして手伝ってくださいました。たいへん感謝しております。

 

(3)巡回訪問による補習校研修会

 8月19日、全国海外子女教育・国際理解教育研究協議会(NPO)から、補習校用指導書(CD)作成に携わった先生方3人がエドモントンを巡回訪問して、指導してくださいました。教師6名が参加し、補習校での教え方、新しいメディアを利用した教え方、障害を持つ生徒への対応等について学びました。当地ではなかなか入りにくい情報をたくさん得ることができ、また、これまで不明であった点などについて直接聞くことができて、有意義な研修会でした。

校長 常田いち子

 

<役員会より-学校移転問題について>     

 以前にもお伝えしましたように、2007年の4月から新しい学校に移ることを検討しています。現在のセコード校は、図書室・倉庫のスペースが十分にあり、交通の便もよい、とても恵まれた環境にあります。同じような好条件の学校を探すことは、とても難しいことですが、進捗状況を報告します。

 

(1)シャーウッド・パーク近くの学校

 シャーウッド・パークの近くに、約10年前に廃校になった中学校があります。一応、正式な住所はエドモントン市内となっていますが、先入観なしに見ると、誰が見ても“シャーウッド・パーク”というロケーションです。しかし、高速道路に近く、交通の便は比較的良いところです。この学校は、教室がたくさんある非常に大きな学校なので、現在、アーチェリー・クラブ、空手クラブ、ピアノ教室、教会など、いろいろなグループが間借りしています。現在、考えているのは、ホーム・スクールのグループがリース契約している北ウイングの部分を、金曜日の夜だけ「又借り」するというオプションです。この学校の魅力は、図書室・倉庫のスペースを十分に持てることです。ただ、住宅地から離れた、孤立した寂しい場所にあるのが少し気になります。 

 

(2)106Avと132Stにある私立学校

 エドモントン市のダウンタウン側(川の北側)にある私立学校です。小さな学校なので、空き教室はありません。ほとんどすべての教室を共用することになります。もし、この学校に移動することになった場合、図書室のスペースを十分に持つことが出来ません。そのため、現在一万冊以上の蔵書がある補習校の本のほとんどを処分することになります。しかし、交通の便はよく、閑静な住宅地にある学校で、ロケーション的にはとても魅力的です。現在、教室や講堂を貸してもらうことが可能かどうか交渉中です。 

 

(3)EJCA会館の横にある小学校

 これは廃校になった小学校で、レンタル契約をすることは出来ません。現在、スクール・ボードがこの廃校をエドモントン市に売ろうとしています。もし、エドモントン市が購入することになった場合、エドモントン市とリース契約することが出来ないかと考えています。とは言っても、補習校が直接リース契約することは不可能なため、EJCA、空手・柔道・剣道などのグループと組んで、ジャパン・カルチャー・センターなるものを作って校舎を共用できないかという“希望的な”案です。なお、エドモントン市が購入しない場合、この廃校の土地は競売にかけられるため、補習校やEJCAなど、非営利団体の手が届かない物件になると思われます。正直なところ、この計画が実現する可能性はとても低いですが、補習校にとって非常に大きなメリットがあるため、努力してみる価値はあると思います。  

 

 現在のところ、「これだ!」という学校は見つかっていません。一応、スクール・ボードにもお願いしていますが、あまり頼りになりそうにありません。大げさな言い方をすれば、補習校存亡の危機です。学校探しは、みんなで協力して進めて行きたいと思います。一度、皆さんの子供が通っている学校に、補習校に校舎を貸すことが可能か尋ねてみてください。みんなで努力した後は、移動する学校がどこになっても、恨みっこなしということにしましょう。 

後援会会長 大場 真人

 

<学芸会プログラムの表紙絵の募集>

 今年の学芸会プログラムの表紙絵を生徒から募集しています。たくさんの参加をお待ちしています。ぜひ、お子さんにお勧めください。

応募方法:レターサイズの用紙に描いて、校長に提出。タイトルの「学芸会」、日時、場所を入れるため、多少変更されます。カラー印刷は使いません。

対象: 全校生徒       

選考: 教師会

募集締切:10月31日

校長 常田いち子

 

 

<日本語学校第1回サマーキャンプのご報告>

 

12名の「米」の博士が誕生!!

  8月14日~17日(9時~2時)EJCA会館にて 第1回日本語学校サマーキャンプを実施しされました。3年生以上12名が参加しました。 

  今年のキャンプのテーマは「米」。この春からバケツで育ててきた稲の観察・顕微鏡での根や穂の観察 世界の米の種類・原産地・エドモントンで米がとれるのか・世界の米料理・かかし作り・精米・脱穀・そして米をつかった調理実習(カレーライス、おにぎり、もち、ちらしずし)など、学年や教科の枠を越え、体験的な活動を中心して「米」について学びました。

 参加したこどもたちは 自分で米が炊けるようになり、自分たちがつくった料理を食べ、米と稲とごはんのちがいがはっきりとわかるようになりました。ふだんの補習校の授業ではできない日本語体験をすることができました。キャンプの最終日には、常田先生から 参加者全員に「米 博士」の認定証いただきました。

 今年は、島田先生と大場先生を講師にし、スペシャルアドバイザーを常田先生、アシスタント片山さん、保護者からフェドローさん、大堀さん、金さんで運営されました。また、当日は、中学生のダンウォルド澪さん、ラムジー・アイリーンさん、ザバルスカ・マリアさん、ジェラード・エマさん、植林万実さん、植林千佳さんをはじめ、参加者の保護者のみなさまにお手伝いいただきました。この場を借りてお礼を申し上げたいと思います。

 

今年から始めたプログラムですが、来年も「テーマ」を変えて取り組んでいく予定です。今年のキャンプの様子等、どうぞ参加した子どもたちや保護者のみなさまにお尋ねください。そして来年にむけての実行委員会にどうぞご協力ください。

 

 来年度サマーキャンプ実行委員会の第1回ミーティングを10月中に開きたいと思います。こんなキャンプができたらいいなというご意見、また興味のある方は、どうぞご参加ください。問い合わせは、大場恵子(430-0226)まで。

サマーキャンプ実行委員会 大場 恵子

 

<登下校時の駐車について>

 補習校に通う生徒が、過去一年の間にとても増えたため、学校の東側の駐車場がだんだん手狭になってきました。これから雪が降り始めると、使えるスペースはさらに少なくなります。学校との契約上、私たちが使えるのは東側の出入り口だけですが、学校の西側 道路にも縦列駐車できるスペースがあります。西側に駐車すると多少不便になりますが、皆さんのご協力をお願いいたします。

評議員 清水 聡

 

<父母のコーナー>

6月より、父母の皆さまにエドモントン近郊のお勧めスポットを紹介していただくコーナーを始めました。今月は、3年生に娘さんのいらっしゃる大堀恭子さんが投稿してくださいました。

 

エドモントン近郊のお勧めスポット#2

 

 エドモントンの素敵なお店を紹介するというテーマで書かせていただくことになりましたが、真っ先に思いつたのは、家の近所にあるギフトショップです。

 “Elegant Expressions” といって、Riverband Squareの一角にある小さなお店なんですが、とてもセンスが良くて、ちょっとしたおしゃれなギフトを探している時や、家の中のちょっとした飾りを見つけるのに素敵なお店だと思います。なくても生きていける物ばかりなんですが、あると、生活に潤いが出る感じの物が多いのです。628 Riverband Square (988-7944)

今なら、夢のあるハロウィーンの小物や、秋の香りの装飾品等を中心に、その他、ニューヨークから取り寄せられたランドリーのラインには、カシミヤのセーターも洗えてしまう洗剤なんかもあります。食器を洗う時に使うゴム手袋の手首のところがダイヤモンドの様に煌いている物があったり、とにかく名前のとおりエレガントで、オーナーが色々な所から、仕入れてくるので、他の店であまり売っていないものが沢山あります。我が家でもそのきらきらしたゴム手袋を使っていますが、お客さんが来るたびにうけています。

 

我が家のお勧めスポットをぜひ紹介したい!という方は、ニュースレター編集担当の小林までご連絡ください。また、私のほうから、お勧めスポットコーナーへの執筆をお願いすることがありましたら、ご協力ください。投稿の締切りは毎月第三金曜日です

 

<「おめでとう!」コーナーへの投稿のお願い>

次号より、補習校生徒ならびに会員の学校外での活躍や業績を紹介し、称えていく「おめでとう!コーナー」を設けたいと考えています。コンテストで入賞した、所属しているスポーツチームで著しい活躍を遂げた、などなど、いいニュースがありましたら、自薦・他薦どちらでも結構ですので、小林までお知らせ下さい。

 

 

<ニュースレターについて>
 ニュースレターへの記事の掲載をご希望の方は、担当の小林までご連絡下さい。投稿の締切りは毎月第三金曜日、発行は第四金曜日です。
 また、スクールニュースの英訳は一時的に中断して様子を見ることに致しました。もし、強い要望がある場合、ニュース・レターの英訳を考慮したいと思います。役員までお知らせ下さい。

書記 小林 麗

 

 

<10・11月の当番>   

 

106()

大堀、井戸賀

1013()

ラムジー、星

1020()

ジョーンズ、王

1027()

マクレーン、ラヴォア

113()

小林、稲毛

1110()

ジャクソン、ロペス

1117()

金、ヴァン

1124()

マクレーン、スワロー

 

当番の変更がありましたら、お早めにダンウォルドまでお知らせ下さい(437-3457)。

 

 

 

スクールニュース校正 大沢 誠

編集 小林 麗