コミュニティスクールニュース

2006年10月号


 

        


<会長からのメッセージ>

 9月下旬から10月上旬まで2週間かけて行った学年会では、ほとんどの保護者の方と話をする機会を持つことができました。教材費を導入するかどうかに関して、大人の生徒の受け入れに関して何らかの基準を設けるべきなのか、さらに各学年での学習のあり方に関して、皆さんの率直な意見を聞け、たいへん有意義なミーティングでした。みなさんのご意見を、これからの補習校運営に反映させていきたいと思いますが、この場を借りて、主な点を幾つかご報告したいと思います。

 

(1)教材費の導入に関して

 「必要があれば、教材費を払うことに異存はない」という意見がほとんどでしたが、「補習校運営上、教材費を集めることが本当に必要なのか」という意見も出ました。確かに、4年前からカジノ・ボランティアをするようになってから、補習校の運営も、財政的には、ある程度の余裕ができました。そして、その「余裕」を活用して、ゆとりのある補習校の運営が可能になりました。 具体的な例を幾つか挙げてみます。

 

(1)         物価の上昇に伴い、いろいろな支出が増えていますが、授業料はずっと据え置かれています。

(2)         学芸会や運動会など、様々な学校行事への予算が大幅に増えています。

(3)         今年より、サマーキャンプが始まりました。

(4)         「すずめの涙」程度の額ですが、図書や会計などの仕事をしてくださる方にも給与が支払われるようになりました。

(5)         先生方への給与は、今まで授業日分だけしか支払われていませんでしたが、今年から研修手当てなどを含めた「各種手当て」を導入したことにより、給与支出が約20%増えています。

 

 ここで挙げたような「ゆとり」は、必要なものだと思いますし、補習校の運営を円滑にしていくためにも守っていくべきだと思います。しかし、カジノ資金は無尽蔵ではありません。さらに、これまでは2年に1回の間隔でカジノを行ってきましたが、もしカジノが3年に1回の間隔になると、その埋め合わせを授業料だけでするなら、現在一月38ドルの授業料を約20ドル値上げして一月60ドルにする必要があります。現時点で、補習校の運営は、ここまで苦しくありませんが、本当に必要な支出とそうでない支出を考え直す 時期に来ていると感じています。漢字ドリルなどの教材は、鉛筆やノートと同じように、個人で使うものです。学校移転問題との関係で、来年度から予算が抜本的に変わることが予測されますが、少なくとも教材費に関しては、来年の4月から各家庭で負担していただく方向で検討しています。

 

(2)大人の生徒の受け入れに関して

 私たちの補習校は、コミュニティ・スクールです。普段お世話になっているカナダのコミュニティの人たちに、ささやかながらも恩返しをするためにも、補習校を出来るだけオープンな学校にしていくべきだと考えています。私たちの学校のカリキュラムについていけるのであれば、「日本語力に磨きをかけたい」という大学生や大人の人たちを出来るだけ受け入れるという方針で、これまで補習校を運営してきました。この方針は、私たちの補習校を活気のある、とてもユニークな学校にしています。特に小学校高学年から中学生にかけては、一生懸命に日本語を学ぼうとするお兄さん、お姉さんの姿は、子供たちにとっても、たいへん良い刺激になっているようです。 

 しかし、小学校低学年に関しては、小さい子供たちの中に、大人の生徒が混じることのマイナス面を心配している保護者の方がいらっしゃいました。クラスの過半数が大人の生徒になってしまうと、たとえ子供向けのカリキュラムを守っていくという教育方針が変わらなくても、いろいろな弊害が出てくることが考えられます。補習校をカナダのコミュニティーの中でオープンにしていくという方針は守りつつも、補習校が子供たちのための学校であるという基本原則は崩すべきではないと考えています。小学校低学年への大人の生徒受け入れに関しては、1クラス何人までといった人数制限を設けるという方向で検討していきたいと思います。 

 補習校の運営に関して、何かご意見のある方は是非お聞かせください。 

(3)カジノのお知らせ

来年の3月4日と5日に、補習校はカジノ・ボランティアを行います。カジノ収入は、補習校の運営費の約半分を占める非常に大切なファンド・レイジングです。詳しいスケジュールは3学期になってからご案内いたしますが、この二日間は、他の予定を入れないようにお願いいたします。

(4)学芸会に関して

 補習校は日本の学校と違い、学芸会などの学校行事の時に、保護者は「お客さん」にはなれません。保護者はすべて、学芸会を運営する「スタッフ」です。これから一ヶ月、いろいろと準備に忙しくなりますが、頑張りましょう。

 

後援会会長 大場 真人

 

<校長からのメッセージ>

 エドモントンの秋はそろそろ終わりのようです。今年は比較的暖かかったのでしょうか、ポプラやエルムの黄葉、メープルやコトネアスターの紅葉の期間が例年より長かったように感じます。

この季節になるといつも、いよいよ学芸会の準備に本腰を入れなくてはと思うようになります。教師にとっては、「何をやるか」を決めるのがたいへん難しく、毎年悩むところです。が、今年はすでに各クラスの演題も決まり、もう担任の指導のもとに学校のあちこちで練習が始まっています。生徒たちは、学芸会の練習を通してふだんの授業とは違ったことをたくさん学ぶでしょう。各学年の代表も決まって、保護者の方々の準備体制もほぼできました。代表の方は、担任や学芸会担当の元田さんと連絡を密にとって、背景画や大道具、小道具などの準備をスムースに進めていただきたいと思っています。今年はどのような演技が見られるのかと、学芸会を心待ちにしている人が多いのではないでしょうか。

 10月始め、二回に分けて学年会が開かれました。学習内容について話し合った時、いくつかの学年の保護者の方から、夏休みや毎週の宿題をこなすのがとてもたいへんというコメントが出されました。学校の宿題の目的は、これまで授業で学んだことをしっかり復習するところにあります。学年が低いほど、復習は一気にやるのではなく、毎日少しずつやって欲しいと思います。その方が日本語学習の効果も上がります。子どもと宿題に取り組むときには無理強いをしないでください。子どもがやる気を起こし、楽しく終われるようにするには、多少の工夫が必要です。ご家庭では、保護者の方が教師となって、子どもの年令や性質に応じたやり方を作りあげていってください。「自分の子どもに教えるのは難しい」と思われる方も多いようですが、実際に子どもと接する時間が長いのは、保護者の方をおいて他にはありません。忍耐強く努力していただきたいと思います。

 また、学年会では、「黒板を使うだけでなく、新しいメディアを使った授業をして欲しい」という要望も出されました。この点については、もうすでに対応している学年もありますし、他の学年も、今後その方向へ進むと思っております。

校長 常田いち子

 

<学芸会開催に関しての注意事項>

 もうすぐ学芸会です。毎週のみなさんのご協力に感謝しています。さて、学芸会の後には、茶話会が開かれます。各自で持って来るお茶菓子は、仕分けしやすいものを持って来て下さい。ゼリーやヌードルのようなスプーンやフォークの必要なものは、ご遠慮くださるようお願い致します。また、学芸会中、静かに観賞できるよう、みなさまのご協力をお願いいたします。

文化事業部 元田 幸子

 

<学芸会プログラムの表紙絵の募集>

 先月のニュースレターで、今年の学芸会プログラムの表紙絵を生徒から募集しているとお知らせしました。まだ受付中です。たくさんの参加をお待ちしていますので、ぜひ、お子さんにお勧めください。

 

応募方法:レターサイズの用紙に描いて、校長に提出。タイトルの「学芸会」、日時、場所を入れるため、多少変更されます。カラー印刷は使いません。

対象: 全校生徒             

選考: 教師会

募集締切:11月10日

校長 常田いち子

 

<父母のコーナー>

 6月より、父母の皆さまにエドモントン近郊のお勧めスポットを紹介していただくコーナーを始めました。今月は、年中と小2に娘のいる小林(私です)からの投稿です。(編集担当でありながら、締切り前に、投稿者を探すのをうっかり忘れたためです。)

 

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エドモントン近郊のお勧めスポット#3

 夫がインド人の我が家、よく「エドモントンで、インド料理がおいしいところは?」と聞かれます。それで、今日は我が家のお勧めインドレストランをご紹介しようと思います。

 

(1)ちょっとおしゃれにインド料理を楽しみたいなら・・・

 

New Asian Village

10149 Saskatchewan Drive (433-3804)

http://www.newasianvillage.com/

 

Saskatchewan Drive 沿いなので、眺めもよく、インテリアもインドの雰囲気いっぱいです。お昼のバイキングは、お手ごろな $10.95 です。以前行った時には、半個室のようなスペースもあったのを覚えています。

垂れ幕のような布で半分仕切られていて、薄暗く、ちょっと怪しげ、かつ少々暑苦しかったのですが、小さい子供連れだったら、他のお客さんに気を遣わなくていいので、嬉しいかも。カレーは、バイキングでなければ、辛さの指定ができます。

 

(2)安くておいしいインド料理をおなかいっぱい食べたいなら・・・

 

Shan-E-Punjab Sweets and Restaurant

9393-34 Avenue (434-7373)

 

安くて、辛くて、おいしい。元ファーストフードレストランだったところに入った店なので、雰囲気ゼロですが、辛いものが大好きな人にはこたえられないおいしさです。小さいお子さんには、カレー類はちょっと辛すぎるかな?でも、我が家の娘たちは、母が一生懸命グレービーをこそげ落としたチキンのかけらにヨーグルトを山ほどかけ、生野菜とナン(窯で焼いたインドのパン)を添えたものを、嬉々として食べているから、意外と大丈夫かもしれません。ランチバイキング$10、ディナーバイキング$11。ちょっと割高($12)になりますが、バイキングの持ち帰りもできます。

 

インド系移民も多いエドモントン、おかげで本場に近い味のインド料理が楽しめます。ぜひ一度、試してみて下さい。

 

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我が家のお勧めスポットをぜひ紹介したい!という方は、ニュースレター編集担当の小林までご連絡ください。また、私のほうから、お勧めスポットコーナーへの執筆をお願いすることがありましたら、ご協力ください。投稿の締切りは毎月第三金曜日です。

 

 

<「おめでとう!」コーナーへの投稿のお願い>

補習校生徒ならびに会員の学校外での活躍や業績を紹介し、称えていく「おめでとう!コーナー」を設けました。コンテストで入賞した、所属しているスポーツチームで著しい活躍を遂げた、などなど、いいニュースを募集しています。自薦・他薦どちらでも結構ですので、小林までお知らせ下さい。

 

<ニュースレターについて>
ニュースレターへの記事の掲載をご希望の方は、担当の小林までご連絡下さい。投稿の締切りは毎月第三金曜日、発行は第四金曜日です。
 また、スクールニュースの英訳は一時的に中断して様子を見ることに致しました。もし、強い要望がある場合、ニュース・レターの英訳を考慮したいと思います。役員までお知らせ下さい。
 

書記 小林 麗

 

 

<10・11月の当番>   

 

113()

小林、稲毛

1110()

ジャクソン、ロペス

1117()

ラムジー、ヴァン

1124()

マクレーン、スワロー

121()

開出、ミジャリ

128()

川本、丁(てい)

1215()

阿部、ザサダ

1222()

滝田、ヒューストン

 

当番の変更がありましたら、お早めにダンウォルドまでお知らせ下さい(437-3457)。

 

 

スクールニュース校正 大沢 誠

編集 小林 麗