<会長からのメッセージ>
恒例の学芸会も大成功に終わることが出来ました。先生方、父兄の皆様ご苦労様でした。生徒もみな生き生きと練習の成果が発揮できたことと思います。
先生代表の常田先生、父兄代表の元田さん、お手伝いくださったボランティアの方々、父兄の皆様に感謝いたします。また陳さんご夫妻のご好意により今年もすばらしい写真とビデオが出来上がる予定ですので楽しみにお待ち下さい。出来上がりましたら図書館で貸出の予定です。
学芸会に関しまして何かお気づきの点がありましたら次回の参考にしたいと思いますので役員までお願いします。
今年も残すところ、12月数回で学校は終わりです、楽しい冬休みをお過ごし下さい。来年は1月13日より始まります。元気に学校でお会いしましょう。
後援会会長 大沢 誠
<校長からのメッセージ>
学芸会は皆さんのお蔭様でよい発表ができました。これを機会に又一段と生徒の日本語ものびることでしょう。
12月に入ると各クラス個人面接を行い、3学期の学習目標をお話しいたします。それぞれの生徒がよいところをしっかり伸ばして楽しく勉強ができるように保護者の皆様と教師と協力していきたいと思います。この機会に日頃考えていらっしゃることや、生徒の家庭での様子などを伝えて頂くと教師の参考になります。私達の学校の特徴である、「家庭と学校がいっしょに生徒の日本語の勉強をすすめる」ためによく話し合うことは本当に大切です。
12月16日が最後の授業で、1月は13日から始まります。冬休み中はクリスマスやお正月など楽しい行事が続きます。ご家族で楽しい時間をお過ごしになる時にも、なるべく日本語を使ってください。日本のお知り合いの方々にご挨拶を書くのもよい勉強です。冬休みの宿題も少しあります。日本語を忘れないように、覚えた漢字を身につけるように、お願い致します。では良い冬休みをお過ごしください。
校長 大木 早苗
<エドモントン補習校事務長の募集>
当補習校の運営全般に関する仕事を長期的に行っていただける方、事務長(スクール・マネージャー)を募集しています。
担当していただく仕事には、(1)エドモントン・スクール・ボードとの折衝、(2)日本領事館や文部科学省との折衝、(3)教科書や教材の確保に関する総括事務、(4)ボランティアと当番の管理、(5)授業料の徴収と名簿の管理、が含まれます。 ワーク・パーミットが必要です。 関心のある方は、大沢さんまでご連絡ください(TEL 432-3146; Eメール gakko@telus.net)。
後援会副会長 大場 真人
<編入生紹介>
11月と12月に次のお友達が編入しました。仲良く勉強しましょう。
星 さん 年長組み 坂口先生
近藤 さいもんくん 年長組み 坂口先生
近藤 あさひくん 年長組み 井上先生
<図書の返却調査>
12月16日に図書の返却調査をします。11月25日以前に借りた本は12月9日までが返済日です。家に返し忘れ、貸し出し期間の過ぎた本やビデオがないか、もう1度お確かめください。もし返却する本やビデオがある方は、12月16日学校へ来たらすぐに返却してください。整理の後その日のうちに、返済期間の過ぎた本やビデオがある方はリストをお渡しいたします。
学期中の貸し出しは、本は一人3冊、ビデオは家族で3本、期間は2週間です。もうすぐ冬休み、長い休みには、たくさんの本、ビデオを貸し出します。生徒には大きな入れ物をお持たせください。ご協力よろしくお願いします。
図書係 清水 理予子
<学芸会を終えて>
学芸会運営委員 元田幸子
学芸会が無事終了し、ホッとしています。安堵、安堵、安堵。この4月から父兄役員に加わり、気がついてみると大沢さんから笑顔で、「学芸会 お願いします。」と お願いされてしまいました。いざ、学芸会の準備がはじまると 毎回のように心配ごとが発生しました。それを ひとつひとつクリアできたのも全先生、全父兄のおかげです。本当に皆さんご協力ありがとうございました。
私が学芸会で観た全ての劇は、本当に宝石のような輝きをもった日本の文化(アート)でした。(もちろんママたちのコーラスも!)ライブで観て、聴いて、感じて、自然に劇の感想が聴こえてくるそんな素晴らしい舞台をみなさんと創れたことをとても誇りに思います。また 子供達の笑顔がみられるような素敵なイベントを成功させていきましょう。
学芸会担当教師 常田いち子
日本ではもう死語になっている「学芸会」、エドモントン日本語補習校では毎年11月末の恒例行事になっています。この学芸会に私たちは大きな力を注いでいますから、たいへんはたいへんでも、同時に、楽しみにもなっているのではないでしょうか。
教師にとって、どんな出し物をやるのかを決めるのは難しいところです。生徒の数、年令、日本語の力などによって大きく左右されるからです。たいてい二学期が始まってから何をやるのか生徒に伝えます。生徒と相談しながら決めることもあります。10月中旬までに脚本を書き終え、読み合わせを始めます。せりふを話しやすくするためなど、必要に応じて脚本に修正を加えていき、11月に入るとせりふを覚える練習を始めます。そして、リハーサルを二回ほど行い、当日を迎えるのです。普段の授業の一部を割いてすることですから、あまり余裕はないのですが、今年も全クラスが予定通りに準備を進めることができました。先生方、お疲れさまでした。
保護者の方々にもいろいろな形で協力してもらうことになっています。今年は責任者、元田さんのお世話で、各学年の方々が舞台に必要なものを用意してくださり、全ての学年が準備万端でした。中には、たいへん手の込んだ背景画、大道具、小道具、衣装があり、保護者の方々の熱意が伝わりました。また、照明の菊地さん、音響の大沢さん、ピアノ伴奏の伊藤さん、舞台設定の清水さん、撮影のチェンさんには、毎年お世話になっております。そして、ボランティアの石田さん、原さん、片山さんには、場面ごとの舞台設定をテキパキと処理していただきました。ボランティアの方々のご協力なしには、学芸会の進行はスムースにいかなかったと思います。
さて、主役の生徒たちは、学芸会前日のリハーサルになっても、せりふをしっかり覚えていなくて、周りをハラハラさせてくれます。けれども、不思議なことに、生徒たちは本番に強く、いつも予想以上の演技を見せてくれます。今年も例外ではありませんでした。無邪気に会場に向かって手を振ったり、逆に、気恥ずかしさから他の友達の陰にかくれようとしたり、舞台の上で生徒の様子はさまざまでしたが、生徒たちは大人の声援にきちんと応えてくれました。
学芸会での体験は、生徒たちに大きな達成感を与えてくれると思います。さらに、生徒たちがせりふを通して日本語を学び、日本語の幅を広げていく効果も大きいと思います。事実、この学芸会を機に、それまで消極的であった生徒が、見違えるように日本語に興味を示すようになったという例は、少なくありません。また、高学年の演技は、低学年にとって大きな励みになると思います。低学年が高学年の劇を見て、笑ったり、深刻になったりしている様子から、それなりに理解していることが分かります。高学年になったら、自分たちもあのくらい上手に日本語が話せるようになると自信を持ってくれたのではないでしょうか。
学芸会は、生徒、教師、保護者の協同作業です。この作業を通して、お互いの親睦を図り、より楽しい学芸会を続けていって欲しいと思います。
当日茶菓を用意してくださった方々、また、他にもいろいろとご協力をいただいた方々、本当にありがとうございました。
2年生担当 田端 裕美
始めに驚いたことは、全てが手作りで、みなさんの熱意のこもったステージが出来上がっていたことでした。その上、学芸会のセッティングが本格的だったということです。背景画や、衣装、山や石などの小道具、音響など素晴らしかったです。
それに付け加え、生徒達は、週一回の少ない時間の中で、セリフを覚えて頑張って練習してきました。その成果をステージの上で、堂々と発表していました。練習中や、学芸会当日の最初はハラハラドキドキして見ていましたが、みんなの演技を見たら安心しました。
週一回の学校で保護者の方々、生徒たち、また学校職員全体が協力してこんなに素晴らしいものが創れるということは、この学校特有のものであると心から思いました。
4年生担当 島田圭規
保護者の皆様の多大なご尽力のもと、無事学芸会が終了しました。
練習や発表を通じて、生徒たちは協力することの大切さ、努力することのすばらしさを学んだようです。幕が閉じたとき、生徒たちが前よりも少したくましく見えました。この経験を今後の励みにしてほしいと思います。
川本 紀子
年長組の長女は、今年は去年と比べて数段と台詞が増えましたが、当初私は子供の自主性に任せようと敢えて口を出さずにいました。しかし、本番一週間前になってもろくに覚えていないのにはさすがに呆れました。このままではさすがにまずいと、クラスのお友達と集まって練習したり、学校から帰ると半ば強制的に練習させました。その甲斐あって、本番は彼女自身楽
しんで演劇しているようでした。
実は、今回私も父兄のコーラスで参加をしました。毎週少しづつ練習を重ねていたにもかかわらず、なかなか歌詞を暗記できず、長女が「忘れるといけないから、手に書いてもいい?」と言った時には、「自信を持ってがんばりなさい。」なんて偉そうなことを言った私ですが、本番は恥ずかしながらスクリーンを見ながらの出場でした。実に、言うは易し、出るは難しで
した。親子共々楽しんだ学芸会ですが、ひとえに、代表の父兄、先生方、そしてボランティアの方々の支援の下に成り立っているわけで、心から感謝します。
<漢字の達人より>
今年4月より始めた「漢字の達人」。「達人」がぞくぞく誕生している。すばらしい。間違ってもいい。少しずつでもいい。何度も何度も挑戦すればいい。達人めざしてがんばろう!! 君も達人になれる!
(2005年11月25日現在)
漢字の達人 1年 合格おめでとう!
2年生 いとう まりな
きくち あゆみ
フェドロー ゆうこ
松本 としや
わたなべ けんた
たきた たまお
ジャクソン ジャスミン
山添 恵太
やまだ かりん
3年生 大沢 まりん
かいで まや
しみず さら
陳 シェリー
4年生 いとう ゆうき
金 力蔵
大場 蒔
5年生 王 芸蓉
開出 安和
菊池 光
ザン ジェニー
マクレーン 海
中1 ジェラード エマ
劉 一鳴
中3 ダンウォルド 澪
ラムジー アイリーン
陳 ジェミィ
漢字の達人 2年 合格おめでとう
4年生 金 力蔵
中1 ジェラード エマ
劉 一鳴
中3 ダンウォルド 澪
ラムジー アイリーン
陳 ジェミィ
漢字の達人 3年 合格おめでとう
中3 ダンウォルド 澪
ラムジー アイリーン
漢字の達人 4年 合格おめでとう
中3 ダンウォルド 澪
<12月・1月・2月の当番>
<ベルマーク教育助成金>
11月25日に学校から帰ってメールを開けたら、日本からうれしいニュースが届いていました。ベルマーク教育助成金20万円相当の教材を頂けるということでした。対象は幼稚科です。ただし、11月29日までに申請しなければならないという事で、早速夏に作ったリストの中から幼稚科向きの図書を選んで申請いたしました。9月に文部科学省から巡回指導に来てくださった岩城さんが私達の学校を推薦してくださいましたので、御礼をお伝えしました。本が届くのが楽しみですね。
校長 大木 早苗
<父母のコーナー>
小林麗さんご一家の日本滞在リポート最終回です。
「国立だより」その3 小林麗
東京はただいま紅葉まっさかり、私たちが住む一橋大学の構内のイチョウもきれいに色づき、その下では、ポリ袋と割り箸を持参した近所のおじいちゃんおばあちゃんが銀杏拾いにいそしんでいます。朝晩もずいぶんと冷え込むようになりました。ひたすら薄着でがんばる日本の小学生達が、寒そうな膝小僧をのぞかせながら、白い息はきはき登校していきます。
四季折々の風物が豊かな日本ですが、「食」もまた季節の変化と切り離せません。夏には、うなぎ、そうめん、かき氷、秋には、栗にまつたけ、なしに柿・・・。食材が一年を通して大して変わらないカナダに比べ、日本では、いわゆる旬のものを通して、季節を身近に感じることができます。そこで私も、スーパーのお惣菜、おばあちゃんシェフ、私の稚拙な料理の腕を駆使して、できるだけ季節のものを食卓にあげるべく努めました。好き嫌いの多い我が家の子供たちですが、やはり新鮮な季節のものはおいしいのか、目新しいものでも果敢に食べています。しかし、「食」を通して日本のかそけき四季の移ろいを感じ取ってほしいという母の願いも空しく、晩秋の夜に、「お母さん、今日の晩ごはんはひやむぎにしよう!」などと言われて、がっくりすることもままあります。
季節のものといえば、今、子供たち(と主人)が夢中なのが、焼いも。あの独特の呼び声と、つかまりそうでつかまらないところがたまらない魅力のようです。この間も、夕食を食べている時に、呼び声が近づいてきたと見るや、「行くか?(英語)」と主人。特に焼いも好きの真矢がそれに呼応し、二人は夕食もそっちのけで飛び出していきました。後で聞いたところによると、すでに角を曲がって見えなくなっていた焼いも屋さんのトラックを、耳をすましすまししながら、自転車の二人乗りで追いかけたとか。「すみませ~ん!(日本語)」と叫びながら、後方から疾走してくるインド人に、焼いも屋さんはさぞ驚いたのではないかと思いますが、トラックを道の傍らに止めて待っていてくれたそうです。真矢と主人が誇らしげに持って帰ってきたほっかほかのおいもを、その後、家族みんなでおいしくいただきました。
楽しいこと、おいしいこといっぱいの「日本の食」ですが、苦労がないわけではありません。小学校で初めて給食と出会った宇奈ですが、カナダにいた時から母親泣かせだった彼女の偏食と日本の学校給食が相容れず、大変そうです。給食で、クラスメートとわいわい食べているうちに、少しずつ何でも食べられるようになるだろうと期待していたのですが、そう簡単にはいきませんでした。本人なりにがんばって、前よりはずいぶんいろいろな食べ物にチャレンジしてはいるのですが、毎日お皿ぴかぴかの日本育ちのクラスメートにはとうてい及ばず、宇奈自身、少々肩身が狭いようです。毎朝、我が家の冷蔵庫にはってある献立表をチェックし、「ああ、今日は(ピーマン・しいたけ・さといもetc.etc.)がでるのか・・・」と深いため息をついています。
宇奈に輪をかけ受難の日々を送っているのはベジタリアンの主人です。味に究極のこだわりをみせ、だしを隠し味に使い、スナック菓子にまで鰹節エキスやらチキンエキスを入れてしまう「日本の食」、ベジタリアンにはなかなか苦労が多いのです。主人は、日本に来てから、肉や魚の固形は無理でも、だしやコンソメならがんばって食べると決めました。ところが、おそば屋さんで、「肉ダメ、魚ダメ、卵だいじょぶ」とそこだけなめらかになった日本語を駆使して注文したにもかかわらず、出てきたうどんには鰹節がこんもり・・・。泣く泣くひとひらずつ取り除きながら、食べたそうです。それ以来、「鰹節」という単語も覚えました。そんな主人ですが、外食の時は、豆腐責めにあいながらも、生ビール・焼酎・大吟醸らのアルコールグラスに囲まれ、満足そう。おいしいお酒の充実している「日本の食(飲?)」に、彼なりの幸せを見出しています。
カナダ帰国まで、わずかあと1ヶ月となりました。長いようであっという間だったこの6ヶ月間に、子供も親も実に多くのことを学びました。宇奈は、画一的な日本の教育制度にいくぶん違和感を覚えながらも、協調性や周囲への気配りを身につけました。真矢は、その画一的な教育環境の中で、周りに溶け込むことから得られる安心感に支えられて、飛躍することができました。主人は、何時間も長居ができ次から次へと種々様々な食べ物が出てくる素晴らしい「イザカヤ」という場所で、言葉の壁を越えてなお感じられる日本人の温かさに触れ、たくさんの友人を作りました。私はといえば、15年近いカナダ生活の後での日本在住を通して、もっと冷静に、日本とカナダの長所・短所を比較・再考できたように思います。そして、日本とカナダに片足ずつ入れたままの落ち着かない現在の状況は、とりもなおさず両国のおいしいところだけをつまみ食いできる幸運な立場でもあるという結論に達しました。
日本生活を十二分に楽しんだとはいえ、子供たちと主人は、そろそろカナダが恋しくなってきているようです。まだ帰りたくな~い、桜が見れるまでいた~い、と一人じたばたしているのは私だけ。このように、帰国に対する反応は様々ですが、日本で得た多くの素晴らしい思い出は、カナダに帰ってからも、きっと私たち一人一人の心の中でぽかぽか温かい光を放ち続けていくことと思います。6ヶ月間、つたない私の日本レポートを読んでくださってありがとうございました。もうすぐ皆さまにエドモントンでお目にかかれるのを楽しみにしております。
スクールニュース校正 大木早苗
編集 フェドロー 美恵子
英訳 マクレーン テリー