コミュニティスクールニュース

2006年12月号


 


<会長からのメッセージ>  

  学芸会も大成功に終わり、2006年も終わろうとしています。来年からは学校の移転を始めとして、補習校にとっても転機の年になります。日本に一時帰国される方もいらっしゃると思いますが、楽しいクリスマス休暇をお過ごしください。元気な姿で、1月12日にお会いできるのを楽しみにしています。

後援会会長 大場 真人

 

<校長からのメッセージ>

  今年の学芸会も無事に終わりました。当日は、在カルガリー総領事館からの渋谷さん、高梨さんはじめ、たくさんのお客様をお迎えしてたいへん盛況でした。保護者の皆様にはポットラックの準備をしていただき、また、プレイスクールからはたくさんのジュースをいただきました。この他にもいろいろな形で協力していただきました。本当に心からお礼を申し上げます。コーディネーターを引き受けてくださった元田さんにも感謝いたします。

チェンさんご夫妻には、今年もご厚意で学芸会の素晴らしいDVDを作成していただきました。本当にありがとうございました。映像を見ますと、子どもたちの演技がプロの目で撮影・編集されていることがよく分かります。とても楽しい記録ですので、ぜひ見ていただきたいと思います。

学芸会終了後には、「子どもたちが舞台の上で発表するチャンスが与えられるのは素晴らしいことだから、ぜひこれを続けていって欲しい」という意見を、多くの保護者から聞きました。反省点を指摘する意見も寄せられました。確かに、全体的に不備な点もあってまだまだ工夫の余地があると思いますが、これは来年度へ申し送りして改善していきたいと考えています。また、中には、学芸会に消極的な意見も含まれていました。では、なぜ学芸会は有意義なのでしょうか。ここで、学校側のねらいを皆様に知っていただきたいと思います。

 普段、生徒は教室で国語の授業を受けていますが、時々普段と異なる学習体験を与えることは、生徒にとってとても良い刺激となります。教室では学ぶことができないことを日本語で学ぶことができ、学習の幅を広げることができるからです。この視点に立って、本校では学芸会を日本語教育の一環として取り入れてきました。これまでの経験から多くの場合、学芸会の後、生徒の日本語に対する興味が増し、普段の学習意欲もいっそう高められることが分かっています。当日私は、楽屋裏にいて進行係をしていたのですが、ひとつひとつの演技の後で生徒達が、安堵感と共に達成感と自信に満ちた表情で舞台から引き上げて来るのを目の当たりにしました。このような体験が、生徒達にとって「日本語を勉強していこう」という動機付けにつながるのだと確信しました。低学年の生徒達は、上級生の演技を見て「高学年になれば、自分達も日本語を上手に話せるようになる」という励ましを得ていると思います。また、学芸会を通してクラス全体のまとまりが強くなるということも分かっています。

 同様の視点から、学芸会だけでなく、弁論大会、作品集の作成、習字教室などが学校行事として毎年行われてきました。皆様のご理解をいただきたいと思います。

校長 常田 いち子

 

<役員会より-学校移転問題について> 

 いろいろな選択肢を検討しましたが、ある程度の図書スペースやプレイ・スクールの人たちが集まれるスペースを確保できること、交通の便や周囲の環境が比較的よいことなどから、現在、Progressive Academy(13212-106 Ave)を第一候補として交渉中です。

 

後援会会長 大場 真人

                       

<授業料・会費の値上げに関して> 

 先日メールでお知らせしましたように、2007年4月より、「授業料・会費の大幅な値上げ」を検討しております。補習校予算の半分をカジノ収入に依存している現在の会費・授業料の体系では、生徒数が増えれば増えるほど、カジノ収入を生徒数で割った額(生徒一人あたりのカジノ収入)が少なくなるため、補習校の予算は苦しくなります。補習校運営に絶対必要不可欠の支出は「先生への給料」と「校舎借用料」の合計6万2千ドルで、この60%は少なくとも会費・授業料から徴収するようにしなければ、補習校の運営は難しくなります。2007年度より下記の会費・授業料の増額を行うことにより約9000ドルの増収が見込めますが、これは予測されるカジノ収入の不足を補う程度の効果しかありません。 

 
(会員家族数60、生徒数70名を想定)

現在の会費と授業料(年間)
会費:一家庭あたり10ドル(賛助会員は30ドル)
授業料:生徒一人あたり380ドル
会費・授業料の収入:$28500
2007年度からの会費と授業料(年間)
会費:一家庭あたり100ドル(賛助会員も同じ)
授業料:生徒一人あたり450ドル
会費・授業料の収入:$37500

注)
1 授業料よりも会費を大幅に値上げする理由は、子供の数が二人以上の家庭への負担がかかり過ぎないようにするため。 

2 年度途中から編入してくる家庭にも同額の会費を徴収する(9月や1月に編入してくる家庭にも年会費の割引は行わない)。この処置は、年度途中から編入してくる家庭にとって不公平に見えるが、補習校としては教科書や教材を空輸するコストを確保しなければならず、“割高感のある会費”は、入会金として理解してもらえば良い。 

3 年会費の100ドルは、途中で辞めても返還しない。入学時のハードルを高くすることにより、勉強を続ける能力と意志のある大人の生徒だけに入学してもらえる。 

4 当番ボランティア免除に関する規定の提案(現在の規定では、当番免除費は年20ドル)
(a) 大学生:免除
(b) 仕事を持っている大人:1学期あたり50ドルの当番免除費を支払う
(c) 高校生以下の生徒を持つ家庭:1学期あたり50ドルの当番免除費を支払う

この「授業料・会費の大幅な値上げ」案は、あくまでも叩き台です。こういう大きな問題は、まず会員全員の意見を聞いてから議論したいと、役員会では考えています。3学期には、これからの補習校運営のあり方を問う臨時総会の場を何回か持ちたいと考えています。そこで、早速ですが…

 

<臨時総会のお知らせ>

 1月12日の午後6時から、リチャード・セコード校のジムで、臨時総会を行います。これは、議決をとる正式な総会ではなく、パネル・ディスカッション形式で行うタウン・ホール・ミーティングです。欠席される方からの委任状も集めません。最近、新しい方がたくさん増えていますので、補習校の運営方針などについて、みんなで考えるとても良い機会になると思います。なお、臨時総会のあと、アンケートをして皆さんの意見を聞かせて頂き、1月19日に行う役員会で検討する際の参考にさせていただきます。  

臨時総会の進行方法

 

1.

簡単な会計事情の説明(10分)

 

松本

2.

会計事情を知る一会員からの物言い

(10分):

今の補習校はこんなに贅沢になっている。コストはこれだけ削れる。

 

松本

3.

まず経費を削減しよう(10分):

苦しいながらも、5年前までカジノなしで補習校を運営してきた。初心に戻って経費を再検討すれば、大幅な値上げは必要ない。

 

ジョスリン

4.

授業料・会費を値上げしよう(10分):

安定した補習校の運営には、授業料・会費の値上げは不可欠。「値上げ」をタブー視せず、適正な授業料と会費について、もう一度考え直そう。

 

大場

5.

パネラー同士の質疑応答(10分)

 

 

6.

全体での質疑応答(20-30分)

 

 

7.

アンケートの実施

 

 

お忙しいとは思いますが、よろしくお願いいたします。

 

後援会会長 大場 真人

 

<としき君基金のご報告> 

 EJCAが設けたとしき君基金に参加してくださった日本語学校教師、父兄、プレイスクールのご父兄のみなさま、ご協力大変ありがとうございました。合計702ドルの寄付が集まりましたことをご報告致します。この寄付金は17日にEJCAの役員に渡し、18日にEJCAの役員の方たちから、他の寄付金と一緒にとしき君のご家族に手渡される予定になっています。としき君は、19日に日本からの医者と看護婦に付き添われて日本に帰国する予定です。心からご回復をお祈り申し上げます。

元田 幸子

 

<エドモントン日系人会(EJCA- Edmonton Japanese Community Association)コーナー>

 11月号でEJCA の組織をお伝えしました。今月はエドモントン日系人会60年の来し方を短くご紹介します。

 エドモントンの日系人は戦後1947年から1976年ぐらいまで、全カナダ日系人会の支部のような形で社交を目的に時々集まっていたそうです。1976年に正式にエドモントン日系人協会として会を結成し、クリスマスパーティと夏のピクニックを催すようになりました。そのころから日本からの新しい移住者も増え社交の場としてだけではなく、日本文化を増進したり日系の方と新しく来た人がお互いに助け合ったりする会にしたいという気持ちが会員の中に強くなってきました。学校が創設されたのも1977年ですね。カナダ社会も多文化主義を推進し始め、ヘリテージ祭りも始まりました。私たちも含めてエドモントンのいろいろな国から来ている人々の文化活動が増すに従って、カナダの学校でも少数民族の子供たちへの差別が少なくなってきました。それは本当にこの20―30年だというのは子供を持つ親としてよく認識しなければなりません。カナダは若い国だと言われますが、若いというのは私たちの努力で社会がよくなっていくのが見えることなのですね。それとともに新しく出来たものは皆がしっかりと支えないと簡単に崩れてしまうものだともいえます。

 いろいろな活動をはじめてみると私たちがいつでも使える会館が欲しくなりました。ちょうどそのころ1988年に日系人に対する戦時補償が成立し、カナダから日系人個人に補償が払われるとともに、戦時に壊された日系社会再建のための補償もでました。この資金の一部からカナダ各地の日系人会が会館を建てるときの援助金が出るようになりました。エドモントンでも会館を作ろうというグループが活動を始めました。次号で1989年からの文化会館についてお伝えします。

 

日系人会のWebsite(英語)はこちらです。http://www.ejca.org/ejca/ (日本語は準備中)

 

1月行事ご案内:日系人会新年会は1月21日(日)、会員でない方も参加できます。皆でお正月のご馳走を持ち寄って年賀の挨拶と新春のお祝いをいたします。食事のあとはエドモントンからおけクラブ主催のコンサートがあります。今年で16回目のコンサートには学校の保護者も参加します。からおけコンサートだけに参加することも出来ます。是非お出かけください。新年会には子供向けのプログラムはありません。

 

場所:

エドモントン日系文化会館

6750-88 Street

日時:

1月21日(日)

4:00-8:00  

プログラム:

 

4:00-5:30

社交と持ち寄りの食事

6:00-8:00

からおけコンサート

参加費:

無料

備考:

食事は持ち寄りです。(お雑煮や飲み物が会から出ます。)

         

ご質問は、どうぞ大木までお電話をください(夜:459-3862)。              

大木 早苗

 

<父母のコーナー>

 

エドモントン近郊のお勧めスポット#5

 

「エドモントン、ベトナミーズ対決!!!」

 

思い返せば、夢中になってからもう一年以上にもなるでしょうか?私を魅了してやまない「ベトナミーズヌードル」に「春巻き」…。エドモントンで訪ねた魅惑の(?)ベトナミーズレストランをご紹介したいと思います。

 

①「Hoang Long」;10715-98st.

ウエストエドモントンモール内、T&T前の、コイの池に面したお店です。私がご紹介するレストランの中では、一番のお勧めかもしれない私好みのお味のお店です。春巻きのたれも、ヌードルのスープも、強い甘味の中のチリの辛さが絶妙です!モールの騒がしさが伝わるお店なので、走り回らなければ子供連れでも気軽に立ち寄れると思います。

 

②「Lemongrass Café」;10417-51ave.

カルガリートレイル、51aveのマクドナルドの西、デイリークイーンのお隣のお店です。

こちらは、ちょっとおしゃれな雰囲気が漂うお店。「子供連れもいいけど、静かにしていなくてはね。ハイチェアなどはなさそうかも。」「ヌードルスープ、麺がとってもつるっつる!!」とは

最近訪ねた「W辺さん」談です。バーカウンターもありましたよ。

 

③「Doan's」;7909-104st.

オールドストラスコナのセーブオンフーズ近くのお店です。ダウンタウンの、10130-107st.にもあるようですね。ここのお味も大好きですよ。私好みということは、やっぱり甘味が強いんですね、きっと。日本の中華食堂で食べたような「酢豚」がありました。店内は広くて、特別騒がなければ、子供連れでも大丈夫だと思います。こちらにもバーありです。

 

もちろん、各店、辛いメニューだけではないので、辛いのが苦手な方でもオッケーですよ。

お店の名前と住所がバッチリわかるのは以上の三件なのですが、さらにあと二件ほどご紹介。

 

④ウエストエドモントンモール北のストリップモールの一角にあるベトナミーズレストランは、

「ココこそエドモントンナンバーワン!!!」と「S水さん」のお墨付きです。訪ねてみたい方は、「S水さん」まで^^;

 

⑤ホワイトマッドクロッシング、ライブラリー横の、「MY JADE」は、「こってり好き」な私には、少々物足りないような気もしましたが、あっさり好みでベトナミーズにトライしたい!というみでベトナミーズにトライしたい!という方にはお勧めかも!?

 

自宅でヌードルは試したことがありませんが、春巻きなら冷凍のものが、T&Tで購入可です。問題の、ねっとり甘~い特製の春巻きのたれ、①のレストランで、市販のものがあるか聞いてみたのですが、市販のものは知らないとのこと、自家製とご自慢の作り方を尋ねるわけにも行かず困っていたら、そうそう、補習校には、貴国の文化にお詳しい「Vさん」ご家族がいらっしゃいました!!!レシピを伺っても、なかなか思うようなお味にはなりませんでしたが、これからもっと探索を続けたいと思います。まつげも凍る寒い日には、「ピりからぽっかぽか」のベトナミーズヌードルはいかがでしょうか?金紀子でした。(編集付記:金さんは、年中と小1に娘さん、小5に息子さんがいらっしゃいます。)

 

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我が家のお勧めスポットをぜひ紹介したい!という方は、ニュースレター編集担当の小林までご連絡ください。また、私のほうから、お勧めスポットコーナーへの執筆をお願いすることがありましたら、ご協力ください。投稿の締切りは毎月第三金曜日です。

 

<「おめでとう!」コーナー>
1.3年生の山田花鈴(かりん)さんが、12月1日に行われたスケート競技会Mayfield Competitionで銅メダルを獲得しました。スピンとスパイラルの2種類のジャンプを競うPrimary Ladies Elementの部での入賞でした。おめでとう!
 
2.学芸会の表紙絵には、小2の小林宇奈(うな)さんの絵(表表紙)と年長の阿部みあさんの絵(裏表紙)が選ばれました。おめでとう!
 
3.元田幸子さんが、日加タイムスの懸賞小説の挿絵画家に選ばれました。小1に息子さんのいらっしゃる元田さんには、日本語学校お抱えイラストレーターとしても大いに貢献いただいていますが、ますますのご活躍を期待したいと思います。おめでとうございます!
 
<「おめでとう!」コーナーへの投稿のお願い>
 
「おめでとう!コーナー」は、補習校生徒ならびに会員の学校外での活躍や業績を紹介し、称えていくコーナーです。コンテストで入賞した、所属しているスポーツチームで著しい活躍を遂げた、などなど、いいニュースを募集しています。自薦・他薦どちらでも結構ですので、小林までお知らせ下さい。
 

 

<漢字の達人合格者>
 
中2
ジェラード・エマ
3年合格
中2
劉一鳴
3年合格
中2
ザバルスカ・マリア
1・2年合格
中2
植林 あみ

1・2年合格

中2
植林 ちか

1・2年合格

小3
渡辺 健太

2年合格

小3
山田 花鈴 

2年合格

 

合格、おめでとう!

2担任 田端 裕美

 
 
<ニュースレターについて>
 ニュースレターへの記事の掲載をご希望の方は、担当の小林までご連絡下さい。投稿の締切りは毎月第三金曜日、発行は第四金曜日です。

書記 小林 麗

 

<1・2月の当番>   

 

112()

元田、エイプデイル

119()

渡辺、サバルスカ

126()

フェドロー、植林

22()

ジョーンズ、守田

29()

フランキヴィズ、星

216()

シュラック、小林

223()

王、井戸賀

228()

ロペス、菊地

 

当番の変更がありましたら、お早めにダンウォルドまでお知らせ下さい(437-3457)。

 

 

 

スクールニュース校正 大沢 誠

編集 小林 麗